先日行われたグランプリ横浜に参加。
きっかけは今年2月、某ヴィンテージプレイヤーの結婚式に招かれた際に昔つるんでいたマジックフレンズに再会し「ちょっとやってみるか」と久しぶりにマジック熱が賦活されたのである。前回のGPは2015年4月の京都、ちょうど4年ぶりの競技マジック。なんとか追加募集で滑り込み、仕事の都合もついたので準備を進めていった。
普段大会に出ていないプレイヤーが勝つために大事なことはミスを最小化すること。即ち、扱いが比較的容易で試合時間が短いデッキだ。長丁場では休憩時間は多い方がいいし、試合時間=経過ターンとミスの回数はほぼ比例関係にあると思われる。
上記の理由に加え、カード資産と経験値の都合でデッキはさほど悩まずバーンに決まった。好きなカードである《溶鉄の雨》を使えるデッキというのも大きい(いわゆる「情」というやつだ)。GPの前週に青白コントロールが活躍し、それを含む上位デッキに強いトロンも増加すると考え、メタゲーム上の立ち位置もそれほど悪くはないだろうと予想した。

R1 no show ○
R2 死せる生 ○×○
R3 トロン ○×○
R4 赤白《遁走する蒸気族》 ○○
R5 赤緑ヴァラクート ○○
R6 ドレッジ ○○
R7 青白コントロール ○○
R8 赤黒《御霊の復讐》 ××
R9 青白コントロール ○×○
R10 赤白バーン ×○○
R11 ドレッジ ××
R12 人間 ××
R13 白単ヘイトベア ○○
R14 赤白バーン ○×○
R15 マーフォーク ○○

12-3の23位でフィニッシュ!ツキがあった。


雑感
・対戦相手のほとんどは格上だったと思われるが、ミラーマッチの2戦はプレイによって勝てたと自負できるものであった。どちらもサイド後にキラーカードである《コーの火歩き》を出されたが、自身がアグロ側なのかコントロール側なのかを相手が把握しておらず行動選択がやや粗雑になっていた印象。ミラーマッチはWho’s the Beatdown?(Mike Flores)を反芻するに如かず。マジックは1枚の対策カードではなくデッキの構造で勝負するものだ。
・ドレッジはモダンの数あるデッキの中でもバーンにとってシビアなマッチアップだが、知っての通り、かのデッキの基本的な構造は低コストで多量の脅威を繰り出すビートダウンである。従って、早いターンで場を作られることがこちらとしては最も辛い。《這い寄る恐怖》が取り沙汰されがちだが、例えば場が更地のZOOが序盤に《稲妻のらせん》を2発撃ちこんできても脅威足りえないのである。等しく、こちらもとりあえず《安らかなる眠り》を置けばよいという話ではない。返す返すマジックはカードではなくデッキの構造で勝負するものである。
・バーンのクリーチャー選択は高打点や速攻も重要だが、「ブロックに参加できる」ことが最低基準と考える。基本的にリソース不足に陥りやすく引きムラもあるデッキなので、特にクリーチャーデッキ相手にはギリギリのライフレースとなりやすい。一般的なバーンのリストには攻撃的な(そして決まりきった)クリーチャーしかいないためこの基準はマスクされがちだが、少しこのデッキを回せばなかなかどうしてブロック向きのクリーチャーたちが揃っていることに気が付くだろう。

会場でも友人知人たちに久しぶりに会い、懐かしい気持ちに浸れた。中でも特にうれしかったのは、自分でも忘れかけていた産業廃棄物のような自作デッキを彼らが覚えていてくれたことである。マジックで得た友情の貴重さを噛み締め、またグランプリに出ようと思いつつ帰路についた。

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